日本マイクロニクス
日本マイクロニクスは、量子電池の開発で一躍人気銘柄へと飛躍した大注目銘柄である。
同社が持つbattenaice(バテナイス)という二次電池は、通常の電池に比べ、数倍もの放充電が可能であることや、軽量化、そして何よりもその持ちの良さが売りである。
例えば、通常のスマートフォンを例に挙げると、1~2年もすると電池の減りが早くなり、3~4年も使うとほぼ使い物にならなくなる。
これに対し、battenaiceは1万回とも10万回とも言われる放充電が可能で、その間劣化はほとんどないそうだ。
1万回ならスマホでいうと27年、10万回なら270年は持つ計算だ。
さすがにスマホを27年も使う事はないが、例えば電気自動車や医療機器、特に体内に埋め込む機器に対しては、将来、バッテリー交換の懸念がなくなり、再手術のリスクが低くなる。
この商品が世界的に普及すれば、一人1台として60億台。
battenaiceは多様な用途に使われるわけであるから、一人3~5台は使用するのではないだろうか。
そうなると、同社の利得権益は天文学的なものとなり、当然、株価に大きく影響を及ぼすことになる。
機関の空売りの危険性も
しかし、良い事ばかりではない。
相場である以上、当然リスクも大きい
例えば、先日(2月5日・火曜日)、同社株は前日終値5,400円で引けたが、翌日には最安値4,410円まで大暴落した。
ダウ下落と新興国不安によるものだが、単にそれだけでこのような大暴落はない。
何が起きたかというと、機関の大量空売りが発動したのである。
マイクロニクスは人気銘柄であるがゆえ、機関の格好の餌食でもあるのだ。
機関は人が集まるところにやってくる。
出来高が少ない銘柄は平和ではあるが、その分値動きが少ない。
こういった銘柄は、完全に長期を見据えての投資にしか向かない。
マイクロニクスのような人気銘柄は、上げる時はお祭り騒ぎになるが、超絶ナイアガラも常につきまとうのである。
2月7日、本日はマイクロニクスの決算である。
サプライズ発表の期待もと、昨夜のダウの上昇により、本日もかなり賑わっている。
しかし、同社株の本当の勝負所は、2月26日から3日間にわたって開催される電池展である。
その前に、値を何としてでも下げたい機関が、必ず大量の空売りを仕込んでくるはずだ。
一番の買い目は、そこにある。
現在、6,000円付近で横ばいだが、超お買い得価格は4,500円位と見ている。
さぁ、電池展まであとわずか、最大のヤマ場が訪れる。